2,000m級の山々に囲まれその中央に青く澄んだ水を貯えた山上湖、分水嶺としても有名な群馬県N湖の標高は1,500m程といわれ、初夏~秋に亘っての多彩な高山植物や10月中旬の紅葉は圧巻です。

でも時には天候が大きく荒れる一面を持っています。

10月初めの午前、ニジマス釣りをしている時でした。

それまでの晴れ気味の空に急に黒雲が立ち込め、湖がたちまち埋め尽くされてしまいました。

高い位置にある山道の駐車場までは20分くらい掛かり、他に避難場所は有りません。

真っ暗な中どうしようかと迷っている時、「バリバリバリッ」と物凄い閃光が走り、続け様に「ズシーン」と背中から覆いかぶさるような大音響を浴びせられました。

「ピチョン、ピチョン」という水音で気が付くと目前に波打ち際が有ります。

一瞬気を失い岸辺に倒れ込んでいました。

それから3時間近く続いたドシャ降りの雷雨の中、クマザサの原に埋もれて身を潜めているしかすべが有りませんでした。

小降りになり脱出しましたが防寒着と携帯ガッパは救いでした。

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ようやく脱出。

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